安定核種をみていきます。
原子番号が小さなところでは、陽子(=原子番号Z)と中性子nの数が同じ核種が安定していますが、原子番号が大きくなるにつれて、中性子が多くなってきます。
これは陽子の数が増えるにつれて原子核内でのクーロン力による反発が大きくなるのを、中性子との結合による核力でとりまとめるためです。
クーロン力は陽子同士で電気的な反発が起こり、その範囲は原子核内全体に及びます。
一方核力は、陽子や中性子(総称して核子)の間でπ中間子を媒介して結合させる働きをもち、ほぼ隣同士の範囲にしか及びません。
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